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動画 令和3年3月20日(土) お彼岸中日法要(春分の日)

彼岸は、春分と秋分を中日としてその前後3日間、 菩提 (ぼだい) の種を 蒔 (ま) く日といわれる計一週間にわたる期間をいいます。この習慣はわが国特有のものとされ、その起源は古く、一説では聖徳太子の頃といわれます。彼岸の中日には太陽が真東から出て、真西に沈む。太陽の真西に入る様子を見ながら、阿弥陀さまのまします西方浄土に想いを 馳 (は) せて、自分自身を反省するのにふさわしい日とされている。

この「彼岸」とは、もともと 生死流転 (しょうじるてん) する 此岸 (しがん) から 涅槃 (ねはん) の彼岸に到る「 到 (とう) 彼岸」のことで、到彼岸とは現実の世界(此の迷いの岸)から、理想の世界(彼のさとりの岸)へ渡ることで、古代インドの原語でパーラミター(波羅蜜多)といいます。この一週間は、中日の前後3日間に 布施 (ふせ) (めぐみ)・ 持戒 (じかい) (いましめ)・ 忍辱 (にんにく) (しのび)・ 精進 (しょうじん) (はげみ)・ 禅定 (ぜんじょう) (しずけさ)・ 智慧 (ちえ) (さとり)という「 六波羅蜜 (ろくはらみつ) 」(六つの正しい行い)をあてはめて実践し、 煩悩 (ぼんのう) の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。